赤い扉-あの頃-
2022 SM
赤い扉シリーズ
『赤い扉-あの頃-』
扉や窓は思い出や物語を生み出すモチーフ。
赤い扉シリーズの一つ、-あの頃-
も城ヶ崎の思い出と繋がり、観る人との共感や懐かしさ、やすらぎをもたらすものとなりますように。
作品解説
緑が
扉を過ぎたあたりから
濃くなる
慌ただしい一日を
終えた人物が
赤い扉を開けた瞬間
体全体で感じる
静けさや安らぎを
期待させる
それゆえ
縦の線が意識的に
左に傾いている
家もやや左にある
画面は常に家にむかって
流れているのだ
つい足早になる想いが
家路を急ぐ気もちが
伝わってくる
白い壁は黒い線を
途中で切って
広がりを想起させ
印象的な黄色とともに
ここが居心地のいい
「我が家」であることを
暗示している
それが証拠に
家の奥には
飾りつけられた庭と
きれいな色ガラスの
窓があり
空に広がる
温かい色とともに
「家庭への愛」が溢れた作品
となっている